市川市妙典の吉田こどもクリニック 小児科・アレルギー科

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予防接種(ワクチン)

予防接種の目的

予防接種は、病原体からつくられたワクチンを接種することによって、免疫をつくるものです。大部分の感染症は一度かかると、その病気に対する免疫ができます。同様に感染症の原因となる病原体(ウイルスなど)の毒性を弱めたワクチンを接種することにより、病気にかからないように免疫をつくり、お子さんを感染症から守ることができます。

予防接種をうけるにあたって

予防接種はその種類により、接種時期、回数が決まっています。接種ができる年齢になったら、受け忘れがないように早めに接種を受けましょう。定期接種は指定医療機関で無料で受けることができます。医療機関により、接種できるワクチンの種類や時間、曜日等が決まっている場合があるので、あらかじめ確認してください。任意接種の費用は自己負担となります。

定期接種

市川市で無料で受けられる予防接種

ロタウイルス(2回ないし3回)
予防する病気 ロタウイルス胃腸炎
接種開始年齢 通常2カ月から(生後6週から可能)
接種間隔 ロタリックス:4週間以上あけて2回(24週まで)
ロタテック:4週間以上あけて3回(32週まで)
注意事項 軽い下痢をおこすことがあります。
腸重積の報告があるため、血便が出た場合は、直ちに医療機関を受診してください。
B型肝炎(3回)
予防する病気 B型肝炎、肝臓がん
接種開始年齢 通常2カ月から(出生直後から可能)
接種間隔 4週あけて2回目
初回から20週以上あけて3回目
無料で
受けられる年齢
(市川市)
出生直後~1歳未満
注意事項 接種部位が赤く腫れたり、発熱することがありますが、通常2~3日で改善します。
ヒブワクチン(1~4回)
予防する病気 髄膜炎、急性喉頭蓋炎
接種開始年齢 2カ月から
接種間隔 ■2カ月~7カ月未満
原則4週間以上の間隔をあけて3回。
3回目から7カ月以上あけて4回目。
■7カ月~12カ月未満
原則4週間以上の間隔をあけて2回。
2回目から7カ月以上あけて3回目。
■1歳以降
1回のみ接種を行う
無料で
受けられる年齢
(市川市)
2カ月~5歳未満
注意事項 接種部位が赤く腫れたり、発熱することがありますが、通常2~3日で改善します。
肺炎球菌ワクチン(1~4回)
予防する病気 髄膜炎
接種開始年齢 2カ月から
接種間隔 ■2カ月~7カ月未満
4週以上の間隔をあけて3回
3回目から60日以上あけて1歳以降に4回目
■7カ月~12カ月未満
4週以上の間隔をあけて2回。
2回目から60日以上あけて1歳以降に3回目
■12カ月~24カ月未満
60日以上あけて2回を接種
■2歳~6歳未満
1回のみ接種
無料で
受けられる年齢
(市川市)
2カ月~5歳未満
注意事項 接種部位が赤く腫れたり、発熱することがありますが、通常2~3日で改善します。
五種混合(4回)
予防する病気 ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、ヒブ
接種開始年齢 2カ月から
接種間隔 原則4週間以上の間隔をあけて3回。
3回目から6カ月以上あけて4回目。
無料で受けられる年齢
(市川市)
2カ月~7歳6カ月未満
注意事項 接種部位が赤く腫れる、発熱することがありますが、通常2~3日で改善します。
BCG(1回)
予防する病気 結核
接種開始年齢 通常は5カ月から
出生直後から可能だが、免疫不全児への接種を避けるため5カ月以降とすることが多い
無料で
受けられる年齢
(市川市)
出生直後から1歳未満
注意事項 接種後2週間ほどで、針のあとが赤く膨らみ、1カ月ぐらいで膿が固まったような状態になり、数カ月その状態が続きます。

発熱のような副反応はありません。わきの下のリンパ節が腫れることがありますが、通常2~3カ月で消えていきます。大きくなっていく場合は医師に相談してください。

結核罹患者にBCGを接種すると、接種部位が接種後7日目ごろに著明に発赤します(コッホ現象)。
このような場合、結核に罹っている可能性がありますので医師に相談してください。
日本脳炎 1期3回/2期1回
予防する病気 日本脳炎
接種開始年齢 6カ月から
接種間隔 1期:1~4週の間隔(原則2週以上)をあけて2回接種
2回目から6カ月(標準接種は1年後)あけて3回目


2期:9歳以上13歳未満で1回接種
無料で
受けられる年齢
(市川市)
6カ月(標準接種は3歳)~7歳6カ月未満
注意事項 接種部位が赤く腫れたり、発熱することがありますが、通常2~3日で改善します。
※旧ワクチンではワクチン接種後の急性散在性脳脊髄炎の報告がありました。
麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)(2回)
予防する病気 はしか、風疹
接種開始年齢 1歳から
無料で
受けられる年齢
(市川市)
1期:1歳~2歳未満
2期:就学1年前の4月1日から3月31日までの1年間(年長組)
注意事項 接種後7日から10日ごろに、38度台の発熱や、発疹が出ることがあります。通常2、3日で熱も下がり、発疹も消えていきます。
成人女性(妊娠可能な女性)が接種した場合は、接種後2カ月間は避妊が必要です(胎児への影響の可能性があります)。
水ぼうそう(2回)
予防する病気 水ぼうそう
接種開始年齢 1歳から
接種間隔 3カ月以上あけて2回接種
無料で
受けられる年齢
(市川市)
1歳~3歳未満
注意事項 副反応はほとんどありません。
予防接種をしても、みずぼうそうにかかることはありますが、感染した際の症状を軽くします。
二種混合(1回)
予防する病気 ジフテリア、破傷風
接種開始年齢 11歳から
無料で
受けられる年齢
(市川市)
11歳~13歳未満
注意事項 接種部位が赤く腫れたり、発熱することがありますが、通常2~3日で改善します。
子宮頸がんワクチン(2回ないし3回):シルガード9
予防する病気 子宮頸がん
接種開始年齢 小学校6年生から高校1年生
接種間隔
  • 14歳以下 初回から6か月後に2回目
  • 15歳以上 初回から2カ月後に2回目、6カ月後に3回目
無料で
受けられる年齢
(市川市)
小学6年生~高校1年生相当の女子
注意事項 接種部位が赤く腫れる、発熱することがありますが、通常2~3日で改善します。腕がだるい、重いなどの症状も高確率に出現します。
三種混合
予防する病気 ジフテリア、百日咳、破傷風
接種開始年齢 生後3カ月から
接種間隔 原則4週間以上の間隔をあけて3回。
3回目から6カ月以上あけて4回目。
無料で
受けられる年齢
(市川市)
3カ月~7歳6カ月未満
注意事項 通常、三種混合ワクチンは四種混合ワクチンとして接種します。
接種部位が赤く腫れたり、発熱することがありますが、通常2~3日で改善します。
不活化ポリオ(4回)
予防する病気 小児マヒ
接種開始年齢 生後3カ月から
接種間隔 原則4週間以上の間隔をあけて3回。
3回目から6カ月以上あけて4回目。
注意事項 通常ポリオワクチンは四種混合ワクチンとして接種します。
ときに接種部位が赤く腫れたり、発熱することがありますが、通常2~3日で改善します。

任意接種

おたふくかぜ
予防する病気 おたふくかぜ
接種開始年齢 1歳から
接種間隔 2回目の接種を行う場合は5~6歳ごろ
料金(税込) 6,200円
無料で
受けられる年齢
(市川市)
1歳~7歳6カ月未満
市川市の補助があり1,400円の自己負担で接種できます。
注意事項 2~3週間後に、顎が腫れ耳下腺炎の症状が出ることがあります。まれに髄膜炎を起こすことがあります。
インフルエンザ(1~2回)
予防する病気 インフルエンザ
接種開始年齢 6カ月から
接種間隔 6カ月~12歳:2~4週間あけて2回
13歳以上:1回
料金(税込) 3,800円
注意事項 接種部位が赤く腫れたり、発熱することがありますが、通常2~3日で改善します。
髄膜炎
予防する病気 侵襲性髄膜炎菌感染症(髄膜炎、菌血症)
接種開始年齢 2歳から
接種間隔 1回接種
料金(税込) 24,000円
注意事項 接種部位が赤く腫れたり、発熱することがあります。筋肉痛、倦怠感が出現することがあります。
A型肝炎
予防する病気 A型肝炎
接種開始年齢 1歳から
接種間隔 2~4週あけて2回目
初回から6カ月以上あけて3回目
料金(税込) 7,200円
注意事項 2~3週間後に、顎が腫れ耳下腺炎の症状が出ることがあります。まれに髄膜炎を起こすことがあります。

予防接種を受ける前日・当日の注意

受ける予防接種については、事前にその必要性や副反応のことなどを理解しておきましょう。わからないこと、不安なことなどは、接種前に医師に質問しましょう。前日には入浴し体を清潔にしておきます。当日には普段と変わったところがないかよく確認し、体調が悪いようであれば、予定を変更することも必要です。予診票、母子手帳を忘れず持参しましょう。服装は脱ぎ着のしやすいものがよいとおもわれます。

予防接種をうけることができない人

37.5度以上の発熱のある人。重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人。接種する予防接種でアナフィラキシーを起こしたことのある人。前回接種の予防接種から所定の日数が経過していない人。その他、医師が不適切と判断した人。

予防接種をしたあとの注意

注射部位をもむ必要はありません。軽くおさえてください。接種後30分程は、アレルギー症状の有無の確認のため、お子さんの状態をよく観察してください。この間、お子さんの様子で気になることがあるようなら、診察を受けてください。当日の入浴は差し支えありませんが、激しい運動は避けるようにしてください。

日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方

日本国内においては、2種類以上の予防接種を同時に同一の接種対象者に対して行う同時接種は、医師が特に必要と認めた場合に行うことができるとされている。一方で、諸外国においては、同時接種は一般的に行われている医療行為である。特に乳児期においは、三種混合ワクチン、インフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチン、結合型肺炎球菌ワクチンなどの重要なワクチン接種が複数回必要である。これらのワクチン接種がようやく可能となった現在、日本のこどもたちをこれらのワクチンで予防できる病気(VPD: Vaccine Preventable Diseases)から確実に守るためには、必要なワクチンを適切な時期に適切な回数接種することが重要である。そのためには、日本国内において、同時接種をより一般的な医療行為として行っていく必要がある。

同時接種について現在分かっていることとして以下のことがあげられる。

  1. 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンに対する有効性について、お互いのワクチンによる干渉はない。(注1)
  2. 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない。
  3. 同時接種において、接種できるワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない。

また、その利点として、以下の事項があげられる。

  1. 各ワクチンの接種率が向上する。
  2. こどもたちがワクチンで予防される疾患から早期に守られる。
  3. 保護者の経済的、時間的負担が軽減する。
  4. 医療者の時間的負担が軽減する。

以上より、日本小児科学会は、ワクチンの同時接種は、日本のこどもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為であると考える。
尚、同時接種を行う際、以下の点について留意する必要がある。

  1. 複数のワクチンを1つのシリンジに混ぜて接種しない。
  2. 皮下接種部位の候補場所として、上腕外側ならびに大腿前外側があげられる。
  3. 上腕ならびに大腿の同側の近い部位に接種する際、接種部位の局所反応が出た場合に重ならないように、少なくとも2.5cm以上あける。

注1:例外として、13価結合型肺炎球菌ワクチンと髄膜炎菌結合型ワクチン(メナクトラ®) の同時接種で、一部の血清型の肺炎球菌に対する抗体価の上昇が減弱することが報告されている。

※日本小児科学会ホームページより転記

経鼻インフルエンザ生ワクチン(フルミスト/Flumist)について

フルミストは、鼻の中へ吹き付ける、噴霧型のインフルエンザワクチンです。2003年にアメリカで承認され、日本でも2024年から接種されているワクチンになります。

フルミストの特徴

フルミストは、低温で培養し弱毒化したインフルエンザウイルスを使用する生ワクチンです。弱毒化したウイルスを鼻腔内に噴霧することで、軽いインフルエンザの感染状態をつくり免疫を作ります(液性免疫及び細胞性免疫)。また、インフルエンザが感染を起こす鼻腔(インフルエンザウィルスは鼻の粘膜に感染します)にも免疫を作ります(局所免疫)。自然の感染に近い免疫を作るため、高い発症予防効果があるといわれています。
点鼻のワクチンのため、ほとんど痛くありません。

対象年齢 ・回数

2歳以上19歳未満、1回接種

接種できない人

  • 重度の基礎疾患を持つ方
  • 免疫不全症、近親者に免疫不全症のものがいる方
  • 妊婦またはその可能性のある方
  • 重度の卵、ゼラチンのアレルギーの方

副作用

フルミストは生ワクチンのため、接種数日後に軽いインフルエンザ様症状(微熱~発熱、鼻水、咳、咽頭痛、倦怠感)が約6割の方に見られます。まれにアナフィラキシー等の副反応が起こることがあります。接種後30分ほどは副反応がないか十分観察し、すぐに医院に戻れる場所にいて下さい。

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